…[mieコラム]…

(#69)にくい肉屋
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計り売りの肉屋さんに行くと,例えば,私が[200g下さい]と言ったら,肉屋の人は計りにお肉を乗せて申し訳なさそうに[ちょっとオ-バ-しますけど,いいですか?]と来る.見ると計りは208gを示している.[いいですか?]と尋ねているのにもかかわらず申し訳なさそうな声色しているのにもかかわらずピッタリ200gに近付けようと計りから肉を戻そうという態度は,これっぽっちも見られません.逆にもう包みに取りかかろうとしているようなのがミエミエであります.この道何年だか知らないけど200gジャストにする事は難しい事なのだろうか.その短い間に私の頭は100g130円だから200gで260円だなと思っていたのが270円くらいになるのか,と計算する.10円の違いだ.[いいえ1gもオ-バ-してもらっては困ります]と言っても何もこっちは悪くないのに,つい[いいですよ]と返事してしまう.[だめ]と言うのも何だか面倒なのである.かっこ付けてるワケじゃないんだけど[えぇどうぞ]って許してしまう.いや,たかが10円じゃないか,私はガタガタ言わないぞ,と気取っているのかもしれない.などと,そんな人間の心理を上手くついた肉屋さんの偉大な作戦である事に気が付いたのです.そうこれは“たまに起こる事柄”のようでいて,実は毎回そうなのであ-る.そして,みんなに起こっている事なのであ-る.“ちょっとオ-バ-”を年間合計すれば,相当なものであ-る.肉屋さんも,なかなかやるのであ-る.よっ!にくいよ![97.11.10書]
(C)1996-2001 mie
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