…[mieコラム]…
#67)補導の思い出
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補導,それは,家出人か,万引きか,はたまた,不良少女か.私には縁のない響き.ところがどっこい.実は,あるんです.補導された事が.正確に言うと補導"されそうになった"と言うべきでしょうか.それは平日の昼間,デパ-トで買い物していた時でした.後ろから優しい声で[こんにちは]と.振り向くと大きなお姉さんが微笑んでいました.[こんな時間に何してるのかな]って聞いてきた.余計なお世話じゃい.買い物じゃい.と思ったけど,何だか怪しい人達なのでキョトンとしていた.目をパチクリしてしまった.そしたら,つづけて[てっとり早く言いますね,今,補導してるのよ]だって.私服婦人警官だぁ.横には部下みたいな人を連れている.どおりで,ピンクのス-ツなんか着て,ショルダ-バッグなんか持ってるけど,いい[がたい]してるもんなあ.柔道とかやってるんだろうなあ.剣道かなあ.あ,そんな事に感心してる場合じゃなかった.あやややや.無実だ-.私は悪い事してない-.中身がどうであれ,短大にだって通っているじょ-.そう,それは19歳の時だったのです.なのに,あわててしまう.堂々と言えばいいのに[あ,あの,19ですけど]が小声になってしまった.[あら,そう?じゃあ身分証明持ってる?見せてもらえるかしら]ときた.学生証出そう.免許証でもいいや.あわてる事ないのに,何だか,オロオロしてしまう.落ち着くんだ.バッグの中を,探しまくって,あった免許証.やっとこ差し出したら[あらホントだわ]だって.ほら,見ろ.嘘じゃないぞ-.まいったか.[中学生に見えたので,ごめんなさいね]だって.[でも,まあ若く見える事は,女性にとって良い事よね,ほほほ]だって.そして[じゃあっ]と言ったかと思ったら,すみやかに,にこやかに去って行きました.残ったのは免許証持ってボ-ッと立ってる私.とりゃ-.びっくりしたじゃないか-.この,焦りまくった気持ちを,何とかしていけ-.若く見られるという事は,こんなにも良い事?.そんな補導の思い出です.[97.10.14書]
(C)1996-2001 mie
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