…[mieコラム]…

(#35)貼らずのシ-ル
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今でもそうですけど子供の頃私にとってシ-ルとは大切に感じるものだった.集めていたわけではないんですけどシ-ルが手に入ると嬉しかった.のりを使わなくても貼れてしまうなんて,な〜んて可愛いんだろう.切り取り線からス-ッとはがれる感じもたまらなく好きです.好きな柄であればあるほどワクワクしました.ところがどっこい,さぁ貼っていいんだよと私の手の中で待っているシ-ルを私は貼れないのです.好きな柄であればあるほど.貼るのが勿体なくて.たとえ貼ろうと覚悟を決めても貼る場所にとことん迷ってしまって結局貼らない.お気に入りのものは何故か引き出しの中で眠る事になるのです.シ-ルは貼ると,こすられて薄くなってすり切れてしまう.お気に入りのシ-ルにそんな想いはさせてはいけない.一度貼ってしまったらもう元には戻せないという気持ちが強かった.ここに貼るよりこっちの方がいいんじゃないかとか,ここがいいというベストの場所を決められなかった.シ-ルなんて,たかがシ-ルなのに,ものすごく迷った.大好きなシ-ルは結局どこにも貼られずに引き出しに入ったまま.貼られてすり切れたシ-ルたちより幸せだろうか.やっぱりシ-ルなんだから貼られてこそシ-ルでしょうか.でもね新品のまま残ってる.ずっと.今も.[96.05月書]
(C)1996-2001 mie
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